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ミラレパ
歴史上、数多いチベットのラマ(祖師)、修行者の中でも、ミラレパほどその名が知られている人物はなく、彼の伝記や、特に彼が書き遺した沢山の詩は、今では数カ国語に翻訳されているほどである。彼の一生は、仏陀の生涯のように理想的な修行者でもなく、むしろその人間性に富んだものであったので、普通一般の人々に好まれるものとなったのであろう。彼の在世は1040~1123年で、その間に、仏教の最高目的である悟りに到達した。